しばらくの時間が過ぎると、ペニスをきつくくわえ込んで、細かく痙攣を続けていた彼女の粘膜が急速に静まっていくのが、解放されて行くペニスの先に伝わって来た。思い切って腰を引くと、張り切っていた両の股の筋肉が、あっけないほど延びきってしまい、しりもちを着いてしまった。血液が止まって熱く燃え立ったペニスに、外気の冷たさがやけに心地よかった。
「いつまでそんなものを被っているのですか」と言う母の叱責に我に返り、被っていた黒のビキニを脱ぎ捨て、母の顔を振り仰いだ。
想像していたよりずっと、母はおだやかな表情に見えた。父に言わせればきっと、こういうときが一番怖いと言うに違いないと思ったが、知らぬ振りをして顔を伏せ、上目遣いにぐったりとしたMの裸身をうかがった。
彼女は全身からほとばしっていた怪しいエネルギーを失い、父の裸身に身を投げるようにして、力無く覆い被さっていた。床に尻を着いた僕の位置からでは、大きくあぐら縛りに開かれた尻の割れ目の肛門も性器も、見ることは出来なかった。しかし、性器の所在さえ自己主張できないほど弛緩してしまっているように見えた。そんな彼女を全身で支えた父は、母の存在もまるで無視したように、ひたすらMのベッド役に徹しきっている。
「早くチチをその女からどけてしまいなさい」
冷たく命令する相手は僕しかいない。
母の命令にビクッと身をすくませた僕は、恨めしそうにシェパードのケンを見た。ケンは母の隣に誇らしく立ち、長い尾を激しく打ち振っている。
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