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9.巨樹は倒れるままに(8)

理事長の目の前でチハルの振るう鞭が五回、Mの裸身を引き裂いた。白い乳房の上に、十字に走る五条の鞭痕が走った。
ちょうど理事長が見上げる位置に、両膝を開いた裸身が吊り下がっている。陰毛の燃え立つ股間から突き出ている金属棒が卑猥だった。棒の先から続く鎖が、鞭打たれる度に張り切り、尻を責められたMの顔に苦痛が走る。鞭打たれた苦痛に遅れてやってくる尻の痛みは、理事長の目にも哀れなほど滑稽に見える。しかし、Mは悲鳴すら上げない、じっと歯を食いしばり、目をつむったまま苦痛に耐える。鞭打ちの合間に微かに目を開き、哀れむような目で理事長を見た。
「哀れむべきはお前の方だ」
思わず声に出して言ってから、理事長は冷静な目で責められる裸身に見入った。決して美しくはない。無様な肉体だと思う。素っ裸で両手を高く掲げて吊られ、左右に広げきった股間を晒して両膝を折った裸身が、ぼろ布のように天井から垂れ下がっているだけだと思いたかった。しかし、チハルの振るう強烈な鞭に素肌を切り裂かれる度に、Mの肉体の奥から強靱な意志が滲み出してくるような気がする。
理事長は我が目を疑い、またたきを繰り返した。
またたきの合間に、尻の痛みに耐えかねたMが高々と膝を上げた。両膝を割って縛り付けた鉄パイプの下に、黒々とした陰部が鮮やかにのぞく。チハルの振り下ろす残虐な鞭が、低く空を薙ぐようにして股間を狙った。緩慢に下ろされたMの膝を嘲笑うように、一足早く振り下ろされた鋭い鞭先が、性器の先を非情に掠めた。

「ムッー」
初めて低い呻きがMの口を突いた。その悲痛な呻きは、まるで喜びを押し殺しているかのように理事長の耳に届いた。
吊り下げられた裸身が大きく揺れ、揺れ動く肉体の奥から理事長に向かって、鋭い光が強烈に射し込んで来るように見える。


「やはり、責めるなら汚い股間に限る」
Mの反応を見て、全身からうっすらと汗を染み出させたチハルが背後に回った。チハルの目の前に無防備に広げられた豊かな尻の割れ目がある。尻の下で折り曲げられた足裏が上を向いている。十本の足指が一様に、固くすぼめられていた。
「最高の眺めだよ、M。存分に責めてやる」
チハルの振りかぶった鞭が、連続して尻の割れ目に見舞う。白い肌に幾筋もの鞭痕が走る。鞭先が股間を越えて陰部や性器に届く度に、Mの口から悲痛な呻き声が漏れる。豊かな尻が無意識に筋肉を引き締め、非情な鞭から逃れようとする。まるで官能に悶えて卑猥に双臀を振っているようにさえ見える。
思い通りにならない肉体を恥じ、Mの裸身がまた赤く染まる。
Mの反応を面白がったチハルの鞭が、尻全体に襲ってきた。見る間に白い尻が赤く腫れ上がる。

ひとしきり鞭を振るったチハルが大きく肩を上下させた。少年のような裸身が荒く息付いている。
「さすがに疲れた。少し休んでからまた責める。修太、代わってちょうだい」
壁際に立った修太に、血と汗で濡れた革鞭を差し出す。
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官能のプリマ全10章
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