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4 挑まれる性(2)

長い時間泣いている僕の身体を、Mが両手で撫でさすってくれる。股間で止まった手が優しくペニスをまさぐり、勃起した亀頭の先で踊る。ファスナーが下ろされ、屈み込んだ彼女がペニスを外に出して口に含む。その瞬間僕は射精し、彼女の舌先が激しくペニスの先を這った後、喉の鳴る音を聞いた。
もう僕には言うこともない。ファスナーから突きだした、勃起したままのペニスを振り立て彼女の顔中、なで回した。

「素敵なショパンだったけど、私のいる場所がなかったのよ。やっと私のいる場所を作ってくれてありがとう」
僕はただ、彼女の熱い言葉にペニスをすり寄せて応えるばかりだった。
「もう、私のことは知っているのでしょう」とMが言った。僕は小さく首を振って跪き、彼女の顔に頬をすり寄せてから、強く口を吸った。彼女の舌が僕の舌に絡み、強すぎる麻薬のように官能の嵐が再び下半身を貫いていった。

「泣かなくてもいいのよ。ピアニストのペニスはチチのペニスより、ずっと逞しくて大きいのだから」
予想外の言葉を聞いた僕は即座に身を固くし、Mの目を見つめながら「チチともこんな事をしたんですか」と問いただした。
「もちろんしたわよ。いけないことなのかしら。歯医者さんもあなたと同じように素敵な男よ。どうしてあなたが気にするのか分からないわ」
「でも、やはり僕のチチなのだから気になってしまう」
「ピアニストは歯医者さんにやきもちをやいているわけ、それとも自分のチチが魅力的でない方がいいと思っているわけなのかしら」
僕は答えに窮し、ただ両目から涙を流し続けたまま彼女の穏やかな目を見つめた。
「ピアニストもその父もどちらも魅力的な男よ。私は二人とも、とっても好きよ」Mは男という言葉を二回使った。その言葉は僕の自尊心を十分に満足させ、父と同じ地平に立てたことに喜びさえ感じ始めていた。

「さあ、もう泣かないで、もう一度私のためのショパンを聞かせてくれる。ピアニストとしては最後のショパンになってしまうのでしょう」
「どうして知っているんですか」と尋ねると「歯医者さんに聞いたわ」と平然と答える。
軽いショックを感じたが、もうあれこれ考えても仕方がないと思って立ち上がった僕の、ズボンのファスナーをさり気なく上げてくれた。

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アカマル

Author:アカマル
http://prima-m.com/
官能のプリマ全10章
上記サイトにて公開中。

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