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- 2010/12/01/Wed 15:00
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- 第2章 -ピアノ-
ソファーに二人で掛けてにやにやと、年相応に汚れた歯を見せている両親の裸身はみすぼらしかったMの裸身だけが生き生きと輝いている。
彼女はソファーの前の床に素っ裸で四つん這いになり、尻を高く掲げていた。いつの間に折り合いが付いたのか、シェパードのケンが彼女の横で激しく尻尾を振った。僕を認めて、低くウーと唸る。まるでMを中心とした三人を守っているようだ。もう僕は、まるで異邦人のようだった。
白く光り輝く裸身を誇らかに晒し、四つん這いのまま微笑んでいるMの姿をじっと見つめた。
彼女の両手首は、五十センチメートルほどの銀色の手鎖で繋がれている。両足もまた、一メートルほどの間隔で太い鎖で繋がれていた。足枷となった鎖の中央からは別に一条、細い銀色の鎖が尻の割れ目へと伸び、足元で垂れ下がっていた。僕の位置からはよく見えないが、恐らく鎖の端は、肛門か性器に挿入された異物と繋がっているに違いなかった。
陰惨な光景を、また見ることになるのかと、うんざりすると「ずいぶん遅かったじゃないの。ご覧の通り、私はチチとハハの囚われ人になってしまったわよ」と、意外に愉快そうなアルトが耳を打った。
「せっかくピアニストが来てくれたのだから、皆さんが私の身体にしたことを、はっきり見てもらいますね」
新しい調度を客に見せるように、平然と言ったMが四つん這いのまま姿勢を変え、僕の眼前に大きく開いた裸の尻を向けた。
思っていた通り、薄いピンク色をした肛門から突き出した金属の棒に、鎖が繋がっていた。見開いた目を閉じるいとまもなく彼女が立ち上がり、足枷の幅一杯に足を広げた。卑猥に開いていた尻が閉じ、高く上がった美しい尻の割れ目から延びた銀色の鎖が、両足の間に渡された太い鎖の中央に繋がれている。股間に延びる鎖が短いため、Mは中腰のままだ。
あっけにとられ、状況の認識もできぬ僕に追い打ちを掛けるように、珍しく父が話し掛けた。
「やあ、久しぶりに蔵屋敷に来てくれたね。私たちはMに、一生ここにいてもらうことにしたんだ。犬に首輪が必要なように、彼女にも相応しい物をと僕が考え、ようやく完成させたんだよ。よく見ていって欲しいもんだね」
ほとんど理解を超えた言葉を一方的に発声した父が、厳しい声でMに命令を下す。
「息子によく見えるよう、足を開き、尻を上げて跪きなさい」
彼女は従順にうなずき、また四つん這いになって尻を高く掲げる。
肛門から突き出た金属の棒の端に父が鍵を差し込んで錠を解き、長さ十センチメートルほどの金属棒を引き抜いた。太さは二センチメートルはある。
「ほら見てご覧。鍵を回すと傘のように開くんだよ」
父が、銀の鎖の付いた金属棒の鍵を得意そうに回す。先の尖った金属棒の三分の二ほどが外に開き、直径五センチメートルほどの傘ができた。この傘が肛門の中で開いたのでは、どうやっても抜けるはずがなかった。