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- 2010/12/02/Thu 15:00
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- 第2章 -ピアノ-
「言った通りでしょう。チチはいい物を作ってくれたわよ。お陰でウンチをするときも、君の両親に頼んで栓を外してもらわなくてはならないのよ」
意外に楽しい調子のアルトが、訴え掛けるように流れた。
「さあ、また装着するからね。お尻の穴を大きく開きなさい」
錠を回して傘を閉じた父が、陳腐な台詞を言う。
「はい」と、しおらしく答えたMは、四つん這いになった尻をより一層高く掲げる。
父は、左指で肛門の括約筋を押し開き、右手に持った金属棒の尖った先を慎重に中心に当て、恭しい手つきでゆっくりと、異物を肛門の奥へと挿入した。
もう僕は、ばからしさに笑う気にもなれない。両親もMも、いったいどうなってしまったのか。そっと、黙ったままでいる母の顔をうかがってみた。
母は苦虫を噛み潰したように、面白くもなさそうな顔付きで、父とMの成り行きを見つめている。いくらかは、当てに出来るほどの理性が残っているのかと思った瞬間。
「早くその女を繋いで帰ってきなさい」
父を叱責する厳しい声が飛んだ。
肛門に差し込んだ金属棒の鍵を回し、恐ろしい傘を彼女の体内で開いて鍵を抜いた父は、そそくさと母の元に戻って行く。
素っ裸のままの両親は、息子の前で、一切を忘れ去ったように抱き合い、緩慢な動きでセックスに励みだしたのだった。そんな両親の動きを横目に、鎖に繋がれたMが中腰に立ち上がった。肛門から延びた短い鎖が邪魔をして、真っ直ぐに立つことができないのだ。折れ曲がった裸身の前で、銀色の手鎖が悲しく音を立てた。
その哀れな格好を目にして、肛門の中で広がっている直径五センチメートルのおぞましい傘の感触が僕の感性に伝わり、肛門がきゅっと締まった。勃起したペニスの先がぐっと震える。
「ピアニストもこれでよく分かったでしょう。君の両親は私を虜にして、一生手放さないつもりなのよ」
「あなたはそれでいいんですか」と、僕は情けない質問を返してしまった。
「私は別に構わないわ。求められているんだから。今の状態で不満なことは、自由にウンチができないことだけよ」
「自由を捨てる価値があると言うことですか」
また陳腐なことを聞いてしまった。