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8 逆さ吊り(3)

「これで全身の血が頭に降りれば、生意気で淫乱な頭を完璧に冷やさせることができるわ」
満足そうに言った母は皮鞭を取り上げ、彼女の正面に立って一閃した。
大きく開かれた股間を鞭先が厳しく打った。ビシッとくぐもった音が雪に吸い込まれ、無惨に押し開かれた股間の雪が激しく舞った。白い衣装を剥がされた股間に、黒々とした陰毛と、縦に身体を割った黒縄が残酷に姿を現す。
また鞭が一閃された。今度は鞭先が股間を越えて尻に届き、ピシッと鋭く皮膚を打つ乾いた音が耳に響いた。鞭音は続けて五回雪原に鳴り渡り、吊り下げられた裸身が雪の中で揺れた。

「代わって打ちなさい」
顔をほてらせた母が白い息を吐きながら、手に鞭を持たせる。押し返して首を振り、子供みたいに嫌々をすると風向きが変わった。
「やはりチチが見本を示してからよね」
数歩離れたところで、部外者のように立ち会っている風情の父に、母が鞭を突き出す。
「まさか、あなたまで嫌とは言わないでしょうね。一番の当事者なんだから。はっきり、けじめを着けていただきますよ」

黙って近寄った父は、皮鞭を受け取った途端、無造作に振り返りざま一閃した。鞭先が下方に流れ、右の乳房を激しく打った。黒縄で菱形に緊縛され、くびれて突き出された豊かな乳房の上に、ツンと立った乳首を中心にして赤黒い鞭痕が残った。
次の鞭は臍の上に飛んだ。滑らかな腹に痛々しい鞭痕が残る。
Mは歯を食いしばったまま耐え、悲鳴を上げようともしない。

「これでいいかな」と、つまらなそうに言った父が皮鞭を投げてよこした。
反射的に手に受けた僕は、彼女の肌を裂いた鞭に頬を当て、舌で舐めた。微かに血の臭いを嗅いだような気がして目を落とし、彼女の顔をうかがう。
頭の大部分が雪に埋もれ、逆立ちした彼女の目が僕に注がれていた。大きく開いた瞳は澄み、眼差しは優しかった。僕は小さく頷いてから、鞭を大事に抱え、彼女の後ろに回った。
彼女はきっと、正面から鞭打つ姿を見ていたかったはずだと思ったが、どうしても僕は耐えられなかったのだ。また、彼女が見えるところに鞭痕を残したくもなかった。
目の下に大きく開かれた豊かな尻があった。白い裸の尻の左右に、しなやかな両足が大きく開かれて吊られている。股の間に、背中を曲げた父と母の姿がやけに小さく見えた。
僕は大きく皮鞭を振りかぶり、尻の右側に振り下ろした。返す鞭先で続けて尻の左側を打った。鋭く二度鞭音が響き、彼女の口から「うっー」と、低いうめき声が漏れた。黒い縄が食い込んだ尻の割れ目の、左右の美しい球面に二本、鮮やかに赤い筋が残った。

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Author:アカマル
http://prima-m.com/
官能のプリマ全10章
上記サイトにて公開中。

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