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9.狂乱家族(4)

しかし、二人の尻は同じ位置にあった。彼女の足が長いことを認めるのにやぶさかではないが、僕はうれしかった。彼女の呼吸や身動き、それらのすべてがダイレクトに僕の尻に響く。彼女の温かい尻の感触を感じるだけで、ペニスはもう爆発しそうだった。
両親にMが命じたわけではないが、僕の身体にも縦縄が走っていた。肛門に無理矢理挿入された縄の結び目を作ったのはきっと父だろうが、即座に肛門を割って挿入した母の実行力も大したものだった。僕と彼女の股間をそれぞれに割った縦縄は、二人が身体の向きを変えられないように、相互にきつく連結されていたのだ。

「どうもご苦労様でした。皆さん方は皆さん方で、旧交を温め合ってください。私とピアニストは、皆さんのお仕事が無事終わるまで神妙に晒し者になっています。もちろん背中合わせに緊縛されていますからセックスの心配は要りません

まるで競技会の選手宣誓みたいにMが宣言すると、即座に父が動き出した。
父は母の背後に回って両手を取り、黒い縄で後ろ手に縛り始めたのだ。目を丸くして見つめているうちに、全裸の母は僕たち同様、菱縄後手縛りの姿に緊縛されてしまった。縄目の所々に余った脂肪がくびり出されている裸身に、股間を割って縦縄が走った。

「ひー」と言う、二本の縄に性器を挟み込まれた母の悲鳴が、無惨に僕の耳を打った。
後ろ手に縛り上げられたまま床に寝かされた母に父がまたがり、押し広げた股間に、ぎら付いた顔で迫る。
両親の痴態を黙って見下ろしていたMの身体が微かに震え、ぴったりと密着した尻を通して、彼女の官能がぴりぴりと伝わる。いつの間にか僕の尻も震えだし、共鳴し合った尻の感触が熱い官能の嵐となって、固く勃起したペニスから脳の中心へと何回も行ったり来たりする。

官能の高まりに連れて前後に腰を使いだしたMが、二人を繋ぎ止めた縦縄を奔放に引っ張る。その度に股間が強く縄で擦れ、肛門に挿入された結び目が隠微な刺激を痛烈に送信して来る。彼女の性器と肛門に呑み込まれた結び目もきっと、同じような刺激を与えているはずだと思うと、僕の官能はますます燃え上がってしまう。音になって聞こえる荒い呼吸を確かめ合いながら、僕は彼女の腰の動きに合わせ、また逆らうように尻を前後左右に振った。互いに背中合わせに縛られているにも関わらず、合わせた肌を通して一緒に、性の高みへと上り詰めていったのだ。

こんな風に性の絶頂を極めていいものだろうかと思ったとき、マスターベーションのことが脳裏に浮かんだ。
「セックスなんて一人でもできる事じゃあないか」と思い当たり、にわかにペニスが萎え掛かったとき、急にMが歩き出した。
繋がれた縦縄が強く引かれ、股間と肛門に走る激痛に「うっ」と唸った僕にお構いなく、彼女は後ろ向きの僕を引きずって両親の側へと歩く。
後ろ向きに引きずられ、たたらを踏むようにして付いて行く僕はたまったもんじゃない。萎え掛かったペニスを見透かされたのかと焦り「どうしたんですか」と問い掛けると「君の両親を応援に行くのよ。年少者の努めってもんでしょう」と、わけの分からない答えが返ってきた。
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アカマル

Author:アカマル
http://prima-m.com/
官能のプリマ全10章
上記サイトにて公開中。

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