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11 通洞坑-2-(4)

「さあ、お上品に横座りなんかしてるんじゃないよ。胡座をかきな。股間を丸出しにして胡座をかくのがお前に一番似合ってるんだ」
憎々しげに言ってMの頬を二度張った。
口元をゆがめるMにお構いなく、横に伸ばしたすらりとした足を両手で持って大きく広げた。反動でMは背中から地面に倒れる。後ろ手に縛られた腕が痺れるほど痛んだ。

「さあ、カンナさんが胡座に組ませてやるよ。臭い股間を一杯に広げるんだ」
叫びながら、Mの長い足を持って空中で胡座を組ませる。最後に残った黒縄で厳重に胡座縛りにした。仰向けになったまま上を向いて組んだ足の間を、冷たい空気が通り抜ける。

「まだまだこれからだよ。兄さん、Mを海老責めにするからね」
声をかけられた産廃屋が無表情のまま近寄り、Mの上半身を起こした。大きな両手で首筋を押さえて力を入れ、顔を地面に押し付けようとする。
Mの口から「ウーッ」と、長い呻き声が洩れる。

柔らかなMの身体はもう、胸の縄目から飛び出した両乳房が胡座に組まされた足と接するほどに折り曲げられてしまった。先ほど股間に通した二本の縄をカンナが取って両肩に回し、首を挟んで下に延ばし、足首を縛った縄に繋ぎ止めた。
産廃屋が首から手を離して引き下がる。
文字通り海老責めだった。Mの白い裸身が極限まで前屈して折り曲げられていた。Mの目の前に胡座に組まされた足首がある。縄目から飛び出した両の乳首が両腿に触れているのが見えた。

絶え間なく口から呻き声が洩れる。股間に食い込んだ縄が性器と肛門を引き裂いてしまいそうだ。
「兄さん、Mを池に浸けて」
カンナが恐ろしいことを言った。言われるままに産廃屋が海老責めにされた裸身を抱え、二つ折りの裸身を池の中央に下ろした。
冷たい水の感触が、広げきった下半身を襲った。水深は十五センチメートルほどだが、海老責めにされているため、つい目の先に水面が揺れている。

産廃屋とカンナは池を渡り、本坑の広い地面に座り込んだ。
「兄さん煙草」
カンナが催促し、二人で一服始める。目の前には池に浸けられた、海老責めにされたMの裸身が苦痛に悶えている。
「江戸時代の水牢というのはこんなもんかもしれないね。水牢で拷問されたら、たまったもんじゃないよ。失神することもできない。本当にいい気味だ」とカンナが嘲る。
確かに、たまったもんじゃないと、全身の痛みの中でMは思った。池は流水の広がりに過ぎないため、絶えず新しい冷たい水が流れて下半身を洗う。たとえ、海老責めの苦痛に気を失いそうになっても、この冷たい水が正気に戻させるに違いなかった。カンナが言うように恐ろしい水牢の拷問なのだ。きつく唇を噛みしめてMは苦痛に耐える。


煙草を吸い終わったカンナに産廃屋が静かな声で話し始めた。
「これで気が済んだろう。警察が来る前に遠くへ行こう」
「兄さんが一人で行けばいい。この女は行き掛けの駄賃なんだ。あたしはMに勝ってから、この暗闇で、この世とおさらばすることに決めたんだ。病院なんかには金輪際行かない」
「そんなに痛むのか」
「海老責めのMより、あたしの方が苦しいんだ。容赦はしないからね」
立ち上がったカンナを産廃屋が苦渋に満ちた顔で見上げる。

「さあ、第二幕の始まりだよ」
無理に明るい声で言ったカンナが脇に吊ったホルスターを外した。無造作に赤いタンクトップを脱ぎ、ブラジャーを外す。煉瓦色のジーンズを黒いショーツごと脱いで全裸になった。二つ置かれた大小のランタンの灯を浴び、無毛の痩せた裸身が怪しく光る
。産廃屋は口をへの字に結んで目を閉じてしまった。カンナは屈み込んで、ベレッタM92Fの隣に差した大きな軍用ナイフを引き抜く。
そのままナイフを持って池に入り、海老責めにしたMの前に立った。
Mは顔を無理に上げて、カンナの裸身を射るような目で見上げた。幼女のように、つるっと剥き出しになった股間にかわいい性器がのぞいている。その愛らしさに思わず、苦痛に歪んだ口元に笑みを浮かべてしまった。
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アカマル

Author:アカマル
http://prima-m.com/
官能のプリマ全10章
上記サイトにて公開中。

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