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10 みんな闇の中(4)

「私にもさせて」
頓狂な声を出したチハルが天田に駆け寄り、手にした皮鞭を奪う。
隣で鞭を振るう祐子に合わせ、剥き出しのチーフの尻を打った。
皮膚を打つ鞭の響きと、Mとチーフの悲鳴が、交互に室内を満たした。二つの裸の尻がぶつかり合って卑猥に揺れる。
「さあ、この辺でショータイムにしよう。祐子も、もう一人のお嬢さんもご苦労さん。カウンターから好きな飲み物を取って、飲みながらショーを見なさい」
祐子とチハルを追い立てるようにして間に入ったママが、ナースを呼んで言った。
「これからは大人の時間だから。ナースと天田さんに手伝ってもらう。ナースはスイッチを操作して、二人の尻を合わしてやって」
話しながら、赤く腫れ上がったMとチーフの尻を左右の手で撫で回す。

「汚い手をどけてよ」
チーフが吐き捨てるように言った。
「まだまだ元気がいいね。もうじき嫌になるほど楽しめるから、期待しているといいわ」
声と同時に、二人の裸身を吊った天井のフックが動き出した。二つ並んでいた尻がゆっくり向きを変え、尻同士が向かい合う姿勢になった。なおもフックが動き、尻の位置を上下に調整する。

Mの尻とチーフの尻が中空で、卑猥な姿勢でドッキングした。
祐子の鞭を耐えた尻に、チーフの尻の暖かな感触が触れた。耐えられないほどに淫らだった。チーフの口から「ヒッ」と声が漏れる。
「さあ、二人を繋いで、ゆっくり楽しませてやろう」
ママが嬌声を上げると、ナースが五十センチメートルほどの曲がった棒を取り出す。弾力のあるシリコン製の棒だ。
Mが見た鏡に映った棒の両端は、怒張したペニスの形に模してあった。直径は四センチメートルほどもある。醜悪だった。確かにママはこの道のプロだと思った。呆れ果てて怒る気にもなれない。祐子とバイクのことを思い返すと、なおさら悲しみが溢れる。Mは静かに目を閉じて、陰惨な舞台進行を待った。

M同様、チーフも棒を見たのだろう。
「ヤメテッ」
逆さまにのけ反らせた首を左右に振って、力無い声で訴えた。
声を無視して、ママが冷たく位置を変えるように命じた。
「ナース、二人の尻を離して」
合図と同時に天井のフックが動き、張り付いた二つの尻が離れる。
「先ず、Mに入れてあげよう」
ママが股間に左手を伸ばし、粘膜を指で開く。右手に持った猛々しい人工のペニスが、Mの体内にゆっくり挿入される。
「よく使い込んであるんだね。簡単に入ったよ。さあ、もう片方をチーフに入れるから、二人で仲良く楽しみな」
チーフの口を短い悲鳴が突いたが、抗うことは出来なかった。向かい合った二つの裸の尻が、体内に挿入された一本の棒で繋がれてしまった。
「ついでにこれも入れてあげよう。サービスだよ」
笑いながら言ったママが、両端に玉の突いた長いマドラーを持って、尻の間に手を入れた。無造作にMの肛門を割ってマドラーを突き刺し、片方をチーフの肛門深く挿入する。片手でチーフの尻を軽く突いた。
チーフの裸身の揺れが、二本の棒を通じてMの体内で蠢く。隠微で淫らなショーが開幕したのだ。


「スゲーヤ」
ドアの前の元の位置に戻って、繰り広げられる残酷ショーに見入っていたチハルが下品な言葉を口にする。
祐子は黙ったままじっと、陵辱されるMの裸身に見入っていた。
両足の震えに気付き、股間に力を入れる。少し伸びてきた陰毛が、鋭く太股を突いた。呆然とした意識がしっかりとし、勇気が沸き上がってくる。
勃起したバイクのペニスを、根元までくわえ込んだ股間なのだ。
隣に並んで立ったピアニストが向きを変え、そっとドアを開けて階段を下りて行った。繊細な神経が、目の前の光景を許さないのかも知れないと祐子は思った。しかし、祐子は辱められるMの一切を見続けるつもりだ。
プロフィール

アカマル

Author:アカマル
http://prima-m.com/
官能のプリマ全10章
上記サイトにて公開中。

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