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- 2011/11/24/Thu 15:00
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- 第8章 -祭り-
「進太、のろのろしてるんじゃない。玄関のドアに鍵をかけてくるのよ。さあ、早く」
「はい」
震える声で答えた進太が玄関に向かって駆け出して行く。ふらつく足が伝える振動が、床に着けたMの横顔に悲しく伝わってくる。
「さあ、Mも上を向いて、私たちに顔を見せるのよ」
冷酷な声で言った睦月がMの両肩に手を掛け、全身を拘束された裸身を仰向けにころがした。続けて辛らつな批評が睦月の口を突く。
「ほう、すごいね。今度は乳房と股間が剥き出しだ。黒い陰門がぱっくり口を開けているよ。偉そうなことを言う上の口とは正反対で、下の口は行儀が悪い。大好きな進太に手酷く罰してもらうといい」
玄関から戻ってきた進太は、睦月の後ろに恐る恐る立っている。
「ほら、進太。もっと前に出ないと仰向けになったMには、お前が見えないよ。ママの前に来なさい」
命じられた進太が、うなだれたまま大きく開かれた股間の前に立った。睦月があざけった、ぱっくり開いた陰門が進太の目に晒されていると思うとMの顔は羞恥で赤く染まる。意識に関係なく陰部の奥が熱くなり、しとどに濡れそぼってきてしまいそうだ。Mはかたく目をとじ合わせて残酷な時間に耐えようとした。しかし、火の点った官能は暗闇の中で大きく燃え上がる。
「嫌だね。Mはスケベの神髄だよ。若い私だって子供の前では遠慮がある。それが、この女は四十五歳にもなって、恥ずかしげも無く股間を濡らす。よっぽど淫らな生活を送っているに相違ない。ピアニストがかわいそうだ。二人で死ぬほど懲らしめてやる」
乗馬鞭の代わりに長くしなやかな革鞭を手にした睦月が、進太の横に並んでMを見下ろす。大きく右手を振りかぶり、素早く股間に鞭を振り下ろした。鞭先は臍から陰唇に向け、真っ直ぐ陰部を縦に貫く。
「キィー」
股間から髪の先まで走り抜けた激痛に、人の声とも思えぬ悲鳴がMの口からほとばしった。
「大げさなんだよ。それとも、喜びの声かい」
あざけった睦月が無造作にまた鞭を振り下ろす。今度は鋭い痛みが乳房の谷間を走り抜けた。拘束された裸身がおこりにかかったように震える。
「さあ、進太。ママと一緒に私たちの敵を懲らしめよう」
ネコナデ声で呼び掛けた睦月が進太の手に鞭を握らせ、その上に自分の両手を添える。
「ママが手伝うから、力いっぱい鞭を振るんだ。さあ、いくよ」
睦月の声と同時に貧相な鞭音がMの股間で鳴った。
「ダメッ、もっと力を入れて真剣に打つの。進太は強い子でしょう。ママは弱虫は嫌い。何のためにママが、いつもお前を折檻しているか分かる。進太に強くなってもらいたいからなの。さあ、ママにしっかり合わせるのよ」
進太を励ます声と共に、今度は鋭い鞭が股間を襲った。Mの口から悲鳴が上がる。
「よし、その調子、進太は偉い」
睦月の掛け声と共に、続けて三発の鞭がMの裸身を縦に走った。三度の悲鳴が響き渡り、進太のかん高い泣き声が続いた。
「ママ、Mを許して。僕がMの代わりになるから。ねえ、Mを許して」
進太が泣きながら大声で訴える。睦月が進太の頬を二度打った。床に倒れた進太がなおも大声で叫ぶ。
「Mを許して、ママ、僕が代わりになるから、Mを許して」
「進太。どこまでママを馬鹿にしたら気が済むのよ。お前なんて、いつでも足手まといなだけだ」
部屋を突き破るほどの大音声で睦月が叫び、大きく肩を震わせて泣きだす。右手に持った鞭を振りかぶり、鋭く進太の裸身に振り下ろした。進太の細い胴に鞭痕が走り、真っ赤な血が滲みだした。泣きながら睦月はMを振り返る。狙いも定めず股間を打った。睦月は何回も何回もMの裸身を打った。股間が、ウエストが、豊かな乳房が、その度に戦き、白い肌に醜い鞭痕が残った。絶え間ない激痛に見舞われ、逃げるように意識が遠のく。Mの股間を温かい失禁が濡らした。