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8.海辺の情景(4)

僕を待っていたように、突き出された尻に抱き付きました。中腰になって股間にペニスを押し当てます。熱く燃え立ったペニスが冷え切った粘膜に包まれていきます。苦しさに打ち振られる尻が、呑み込んだペニスを振り切ろうとしているようです。

両手で冷え切った尻を抱え、燃えたぎった熱のすべてを祐子に放出しようと、全神経を股間に集中しました。とたんにペニスの先端に熱い感触が伝わってきました。僕の全身が喜びに震えます。死に直面した祐子が、官能を求め始めた予感がしました。打ち寄せた高波が顔を掠めていきます。呼吸を断たれた祐子が、僕の肉の下で苦悶します。陰部が収縮し、すごい力でペニスが圧迫されました。もう、僕の頭の中は真っ白です。祐子は全身を硬くして苦痛に耐えます。まるで、死を踏み越える官能を待っているかのようです。

ゆっくりと波が引いていきますが、全身で踏ん張っても、祐子の口は水の外に出ません。たまらず海中で咳き込むと同時に脱糞したようです。波が洗うペニスの根元が熱い物体に覆われました。僕はもう射精の一歩手前にいます。

ピュー

長く尾を引いた、かん高い音響が耳元を掠めていきます。ぎょっとして下を見ました。僅かに潮の引いた瞬間を捉えて、祐子が鋭く息を吸い込んだ音でした。あまりに凄惨な姿に僕の全身が戦きます。急にペニスが萎えて、抜けそうになってしまいました。

「何をするか」
突然、大音声が響き渡ると同時に、強い力で突き飛ばされました。尻餅をついた僕の目の前に、霜月の巨体がありました。真っ赤な鬼のような形相です。殺されるのかと思いました。でも、霜月は波間にしゃがみ込んで大きく息を吸い込みます。そのまま祐子の顔がある辺りに首を突っ込みました。海中で、祐子に口移しで空気を送っているのです。続けて三回、同じ行為を繰り返してから、まだ波に浸かっている僕を怒鳴りつけました。

「進太、縄を解け。急げ、ポケッとしていると殴り殺すぞ」
オシッコをちびりそうなほど恐ろしい剣幕でしたが、僕はなぜかホッとしました。縮み上がっていたペニスが再び勃起してきます。
「急げっ」
もう一度霜月が怒鳴り、大きく息を吸い込んで海中に潜りました。急に霜月が主役になってしまいましたが、仕方ありません。僕は左右の杭を回って手首を縛った縄を解きました。


霜月が祐子を抱き上げて海岸に向かいます。二人の向こうにライカを構えた晋介が見えました。祐子を犯している僕の姿を、カメラに収めたに違いありません。なんのことはない、僕はモデルに使われてしまったようです。
「あっ、まずい、祐子は水を飲んでる。呼吸も弱いし、身体が冷え切ってしまっているぞ。すぐに温める用意をするんだ。このままでは死んでしまうぞ」
砂浜に上がった霜月が、晋介を怒鳴りつけました。晋介は平然とシャッターを切り続けています。
「そりゃあ、死ぬ気でいたんだから、当然だよ。ゴミの山の向こうにマットレスがあった。勝手に温めればいいさ。でも、あいにくシーツはなかったようだよ」
ライカを構えた晋介が大声で答えました。相当人を食った態度です。祐子を抱いた霜月は、一瞬向きを変えましたが、結局、砂を蹴り飛ばしてゴミの山に向かって歩き出しました。
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Author:アカマル
http://prima-m.com/
官能のプリマ全10章
上記サイトにて公開中。

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