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7 分校(5)

小刻みに震えている小さな性器の陰から、小さな滴が落ちた。滴は細い澪となり、修太の顔に降り掛かってくる。祐子が失禁したと悟った瞬間、熱く固く張り切っていたペニスが爆発した。
暴力的な快感が、凄まじい速度でペニスの先から脳の隅まで、何度も駆けめぐった。熱く焼けたペニスから、祐子の細い澪とは比較にならないほどの奔流がほとばしる。衝撃的な快感が遠ざかってからも、奔流はいつ果てるか分からないほど流れ続けた。「Mっ」と、今度はペニスの中で助けを呼んだ。

ふと「人の痛みも分からない子」と言って頬を張った、Mの恐ろしい表情が甦った。遠く去っていく快感に代わって、身を焼かれるほどの恥ずかしさが込み上げてきて、修太の頬に涙が流れた。始めての射精だった。

「祐子さんは本当に最低な子ね。反省もしないうちに、おしっこを漏らすなんて、あきれてものも言えないわ。もっとたくさん、お仕置きが必要なようね。修太さん、あなたは級長なのだから代わってお尻を打ちなさい。センセイが許します」

頭上から聞こえたセンセイの声で修太は立ち上がった。
両目から流れる涙を拭おうともせず、正面からセンセイの目を見つめる。
「嫌です。祐子は病気なんだ。打ったりしてはいけないんだ。俺もセンセイも人の痛みが分からなかったんだ。早く祐子の手当をしてやろうよ」
駄々っ子のようにセンセイに縋がって訴える修太の声に、遠くから掠れた女の声が重なった。

「山の分校という所は、案外面白い所ね。人が足りないから、子供が先生を教えるんだね。ほんとに感心したよ」
いつから立っていたのか。広い教室の後ろの壁にもたれて、すらっと背の高い女が冷やかす口調で言った。

「あなたは誰ですか。勝手にお教室に入ってもらっては困ります」
予期せぬ侵入者に、センセイが上擦った声で抗議した。
「あたしはカンナ。産廃屋の秘書役のカンナだが、今は秘書じゃないよ。ちょっと強面の現業員をしているところさ」

妙な自己紹介をしながら、ゆっくりと近付いて来る格好も普通ではなかった。
カンナは朱に近い赤のタンクトップに、煉瓦色のジーンズを穿いている。タンクトップの薄い胸の横に黒いショルダーホルスターを吊り、ベレッタM92Fの軍用自動拳銃を入れていた。腰に大型の黒いウエストバックを巻き、幅広の黒のベルトには、四、五本の手錠をぶら下げている。細面の端正な顔は能面のように表情がなく、黒い瞳の上の眉は無かった。

「帰ってください。お教室には関係者以外は立入禁止です」
二人のお仕置きで全身のエネルギーを使い、汗びっしょりになった先生がありったけの威厳を込めてカンナを制止した。
「ふん、よく言うよ。何がお教室だ、拷問蔵かと思ったぜ。もっとも、あたしはそっちの方が得意だけどね。まあ、算数の授業中でなくて助かったよ」
ゆったりとした口調で話しかけ、三人から二メートルの所まで迫って来た。

「早く帰ってください、さもないと、」
震える声で言って、センセイは右手で握った竹の笞を振り上げた。
「ほう、いい度胸しているね。あたしに暴力で刃向かおうというんだ、いつでも受けて立つからかかって来な」
凄みのきいた言葉にセンセイの顔がひきつる。初めてカンナの意図を探った。
「何の用があって、ここに来たのですか」
「やっと用件を聞いてくれたね。あんたの所の子供をさらいに来たのさ」
「なんですって」と言って、センセイはまた笞を振りかぶった。
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アカマル

Author:アカマル
http://prima-m.com/
官能のプリマ全10章
上記サイトにて公開中。

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