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5.友の肌合い(3)

「修太、私は大丈夫。Mにだけトイレを使わせてやって」
極月の叱責で我に返った弥生がしおらしい声を出した。
「分かった、そうするよ。でも、わずかの間でもMを自由にするわけにはいかない。リングを付けて曳いていくことになる」
修太の言葉で弥生の素肌が緊張するのが分かった。Mの下半身に嫌な予感が立ちこめる。Mの尻の後ろに屈み込んだ修太が、弥生の肛門栓に繋いだ鎖を外した。

「昨夜開けた穴にリングをはめる。M、立ち上がって前を向きなさい」
低い声で修太が命じた。テーブルの上の極月のアタッシュケースを開け、直径二センチメートルの金色のリングを摘み上げる。リングをぶら下げた弥生の股間がMの脳裏をよぎった。白い顔が屈辱でゆがむ。しかし、Mは虜囚なのだ。屈服はしないが、抵抗もしないと宣言までしてしまっていた。

「両手を上げて股間を突き出すんだ。弥生と同様陰門を封鎖する」
Mは手枷で戒められた両手を上げ、両足を大きく開いて股間を晒した。修太が足元に屈み込み、二枚の陰唇に通してあったビニールパイプを抜き取る。鋭い痛みがMの背筋を貫いていった。代わって冷たい金属の感触が粘膜を襲い、カチッという金属音が耳の底まで響いた。股間で金色のリングが揺れている。

「しばらく見ぬ間に、あんなにコケテッシュだった股間がぶよぶよになってしまったね」
修太の揶揄する声が羞恥に油を注ぐ。惨めに突き出た下腹部をへこまして、そっと股間を見下ろす。股間に垂れ下がった金色のリングが目に入った。屈辱と羞恥で全身が真っ赤に燃え上がるようだ。リングの先に二メートルほどの細い鎖を繋いでから、修太が尻を掲げるように命じた。無様に股間にぶら下がったリングと鎖を鳴らして、Mが四つん這いになって尻を掲げる。肛門栓の先端に差し込んだ鍵が回されると、体内で膨張していた形状記憶合金が嘘のように細くなり肛門から抜き去られた。元通り窄まった肛門が歓喜の声を上げる。

「さあ、行こう」
修太が声を掛けて、股間のリングを曳いた。
「ヒッ」
陰唇が引き裂かれる苦痛と恐怖に悲鳴を上げ、足をもつらせながらMが立ち上がった。素っ裸で手枷に戒められ、股間にぶら下がったリングに繋いだ鎖を曳かれてドアへ歩く。異物の取り除かれた肛門だけが開放感を謳歌していた。

「修太、何をしているの」
突然ドアを開けて入ってきた睦月が、怖い顔で修太を問い詰めた。
「Mのトイレ・タイムさ。極月が見張りでできないから、俺が代わりをする」
「シュータの主席の仕事とは思えないわ。この非常時にあきれ返ってしまう」
睦月の早口の声に苛立ちと怒りが混じった。
「虜囚を逃がすわけにはいかないよ」
言い訳としか聞こえない小さな声で修太が答えた。Mの口元に笑いがこぼれる。睦月の怖い視線がMを見据えた。

「何のために弥生がいるのよ。二人のリングを鎖で繋げばいい。いくら弥生が反省中でも、虜囚の見張りぐらい命じなければ指導者として配慮に欠けるでしょう。さあ鎖を貸して」
修太の手から銀色の鎖を奪い取った睦月が、尻を突き出してうずくまっている弥生に冷たい声で命じる。

「弥生、立ち上がって前を向きなさい」
立ち上がった弥生の引き締まった裸身がMの横に並んだ。素っ裸の長身の二人が短身の修太と睦月に向かい合った。Mの股間から延びた鎖の端を、睦月が素早く弥生のリングに繋ぎ止めた。
「さあ、仲良く鎖に繋がれて一緒にトイレに行って来なさい」
睦月が楽しそうに言って、弥生の尻を叩いた。美しい裸身が屈辱に震える。修太と一緒にピアニストの方へ向かう睦月の背を、怒りに燃える目でMは見送る。弥生に代わって皮肉の一つも言ってやればよかったと悔いが残った。込み上げてくる怒りで火照った腰に、さり気なく冷たい素肌が寄り添ってきた。
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アカマル

Author:アカマル
http://prima-m.com/
官能のプリマ全10章
上記サイトにて公開中。

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