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6.山岳アジト(7)

「ごめんね。極月の機嫌が悪いのはきっと私のせいよ。車の中で、もう少しでお尻を舐めさせるところだったの」
弥生が思わず吹き出す。
「そうだったの。私も睦月にお尻を舐めさせるところだったわ。二人とも機嫌が悪くて当たり前ね」
Mの目に窓から見た弥生の裸身が甦る。二人して声を忍んで笑ってしまった。不用意な笑いで弥生がバランスを崩す。僅かに尻が落ちた。伸びきった陰唇が裂けるほどの激痛に、慌てて尻を上げる。今度は括約筋が裂けるほど肛門栓が尻を責めた。ヒッ、ヒッーと短い悲鳴が二度、連続して口を突いた。弥生の悲鳴がMの股間に激痛を伝える。裸の背筋を寒気が走り抜けた。

「思ったより過酷な責めよ。まだ五分も経っていないのに気弱になってしまうわ。ひょっとすると睦月が言ったとおり失禁するかも知れない。そうなってもM、笑わないで見ていてね。明日からの日課が決まれば、あの人たちは面白がってMに懲罰を科すわ。わたしが側にいると思って、これからやることを見て、きっと耐えていってね」
悲壮な声にMは真剣にうなずく。確かに弄ばれるだろうと思った。ふやけきった肉体が蔑まれるに違いなかった。恐怖が喉元まで込み上げてきたが、これは戦いだと思い、鍛え上げた弥生の裸身にじっと見入った。

弥生は二度と口をきかなかった。澄みきった目を大きく見開き、歯を食いしばって身体のバランスを取る。もう十分は経過した気がする。Mの目の前で張り詰めた足の筋肉がブルブルと痙攣している。筋肉の痙攣は全身に伝わっていく。脂汗の浮いた裸身が細かく震え、歯を噛みしめて一文字になった唇が歪む。大きな痙攣が下半身を襲う度に、肛門と陰唇を交互に激痛が見舞う。その度に口が開き押し殺した陰惨な悲鳴が洩れた。鼻からは切ない呻きが止めどなく溢れ、鼻水が床に落ちる。涙もこぼれ落ちていた。Mは見ていられず目を覆いたくなる。祐子ほどの歳の少女が、なぜこんな拷問に耐え続けるのかと不安になる。救いを、許しを、泣き叫んで求め、乞うべきだと思う。弥生はMに、懲罰に負けない姿を見続けるように告げた。だが、見る者が耐えられないほどの試練は殉教と呼ぶべきものに違いない。そして弥生は信仰を持っているのだ。信に殉じようとする者の、滑稽なまでの気迫がMを打つ。目をつむるわけにはいかなかった。これも戦いの一つだと覚悟して大きく目を見開く。

苦吟する弥生の下腹部と尻がわなわなと震えだした。陰毛が激しく揺れ、固く引き締まった腹筋が波打っている。なだらかな尻の曲線も消え、太い筋肉の筋がひときわ盛り上がっている。もう身体のバランスを取ることができなくなっていた。リングを通されたピンクの陰唇が長く伸びきり、肛門栓の太い金属棒が尻の割れ目に露出していた。それでも動ける幅はやっと十センチメートルほどに過ぎない。すでに悲鳴もやみ、止めどない喘ぎだけがうなだれた口に溢れていた。もう限界だった。後は失神して倒れ、無惨に陰唇が引き裂かれるだけのことだった。

Mは助けを呼び、許しを乞うことを決断した。たとえ弥生の意に添わぬことでも仕方ないと思った。やはり弥生とは価値観が違うのだと自分に言い聞かせ、Mは中腰に立ち上がった。股間と肛門を激痛が見舞い、目の前が真っ白になった。弥生の痛苦に報いることのない決断を、万分の一かの痛みで贖おうと思う。痛みに耐えて助けを呼ぼうとした瞬間、極月の声が響いた。

「一分早いけど、ミーティングの時間よ。許してやるわ」
Mには天使の声に聞こえた。弥生の信仰もプライドもこれで保たれるのだ。ほっとして弥生の顔を見上げた。
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アカマル

Author:アカマル
http://prima-m.com/
官能のプリマ全10章
上記サイトにて公開中。

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