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- 2011/08/16/Tue 15:00
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- 第6章 -強奪-
「弥生、反省中の者が司法担当に抗議するなど許さない。懲罰します。両手を後ろに回しなさい」
激しい声で極月が命じた。弥生の顔がひきつり、力無く肩が落ちた。仕方なく後ろを向き、背中に両手を回す。両手首を拘束する手錠の音が広間に響いた。
「この広間は屈伸刑にちょうどいいわ。両足を開きなさい。十五分間の屈伸を命じます」
宣告を聞いた睦月の顔に、してやったりと言いたげな笑いが浮かんだ。弥生の表情が険しくなる。大きく開いた股間のリングに極月が鎖を繋いだ。睦月がうれしそうに極月を手伝い、尻の割れ目から突き出た肛門栓の先に長い鎖をつける。股間から二本の鎖を垂らした弥生に極月が冷たく命じる。
「刑を執行します。屈伸しなさい」
後ろ手に縛られた弥生が膝を曲げて屈み込む。両膝が直角に折れた姿勢になった。肛門栓から延びた鎖の長さを測った極月が、ステンレスのパイプに鎖を縛り付ける。弥生はそのまま床にしゃがみ込んでしまった。
「さあ、屈伸に戻してやるよ」
楽しそうに言った睦月が、股間のリングに繋いだ鎖を二メートルの高さの鉄棒に渡してゆっくり引き始める。陰唇を引き裂かれる恐怖と痛みで弥生が腰を上げた。そのまま引き上げられ、膝を曲げて屈伸した姿勢で鎖を繋ぎ止められてしまった。二本の鎖が弥生の股間から上下に延びてピンッと張り詰めている。スキーの滑降の姿勢で固定された裸身は滑稽に見える。しかも、弥生は身動きすらできない。膝を曲げた苦しい姿勢を十五分間続けなければならないのだ。残虐な刑罰だった。
「十五分後に許す。しっかり反省しなさい」
「きっとオシッコを漏らすよ」
極月が告げ、睦月が冷やかして広間を出ていく。睦月の背に弥生が毅然とした声を浴びせる。
「あなたは五分で我慢できなかったが、私は鍛え方が違う」
笑い声だけが帰ってきた。素っ裸で正座させられたMの横で、素っ裸で中腰にさせられた弥生が二本の鎖で繋がれている。Mは全身が疲れ切って抗議する気にもなれなかった。力無くうなだれて目をつむった。
「M、用心して。これはMへの警告よ。私はこの姿勢に三十分は耐えられる。でもMが懲罰されたらひとたまりもないわ。Mのためだから、じっと目を開いて私を見ていて」
弥生の真剣な声でMは目を開き、弥生を見た。目の前に弥生の股間がある。燃え立つ陰毛の間から二枚の陰唇を封鎖した金色のリングが飛び出ている。鎖に引かれて無様に伸びたピンクの陰唇が痛々しい。意外に明るい声に安心して、Mは思い切って顔を見上げた。にこやかな顔が大きくMにうなずく。途端に弥生の表情が引き締まり、歯を食いしばって苦痛に耐えた。
「油断するとだめね、身動き一つできないのは応えるわ。やはり肛門で痛みを耐えるしかない」
自嘲して言った顔に笑みは戻ったが、眉間に寄せた皺は深まる。Mにはやせ我慢に見えてならない。
「そんな辛い格好で、弥生は三十分もいられたの」
「屈伸のポーズだけならね。四十分でも平気よ。でもお尻と股間を固定されて、身動きができないのは初めて。思ったより辛い。極月の機嫌が悪すぎたわ」
太股とふくらはぎの筋肉を盛り上げ、懸命に屈伸の姿勢を続ける弥生の口調が弱気になった。