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7.山の生活(5)

「よし、朝飯にする。九時の作業には遅れるな」
全員のゴールを待って修太が告げた。七時半だった。八時三十分までに洗面、水浴、用便、朝食を済ませ、また集合して水道復旧の作業に向かうのだ。七人の裸身が思い思いの方向に駆け出す。Mと弥生、極月、霜月の四人が広場に残った。
「最下位の罰を執行する。男は霜月、女はM。ウサギ飛びでトラックを一周よ。二人とも手を後ろに回しなさい」
ひときわ寒い風が立つ中、三着でゴールした極月が冷たい声で命じた。

「俺は久しぶりだが、Mは毎日だな。課外授業は辛いぜ」
おどけて言った霜月が後ろを向き、盛り上がった尻の上に両手を回す。極月が無言のまま後ろ手に手錠をかけた。くたくたになったMの裸身も後ろ手にされ、手錠で縛られてしまった。全身から急に力が失せていくのが分かる。毎朝のことだった。情けなさが身に滲みて寒い。

「おう寒い。早く片づけて飯を食おうぜ」
元気な声で言った霜月が後ろ手に縛られた裸身を屈めた。豪快にウサギ飛びをして松林に向かう。股間で大きなペニスが揺れていた。

「弥生とMは、肛門栓を外す時間よ。尻を出しなさい」
極月が命じた。二人にとって運動の後の一時間、午前八時三十分までが肛門栓の挿入を許される貴重な時間だった。最下位の罰で潰れる時間が本当に惜しいと、Mは嘆きたくなる。寒風の中でひざまづき、高く掲げた二人の尻から肛門栓が抜き取られる。二人の股間の地面に銀色の肛門栓が落ちた。体温と同化した肛門栓が野外の冷気に晒され、金属棒全体から白い湯気が立ち上っている。弥生が大事そうに二つの肛門栓を拾った。後ろ手に縛られたMの眉間が辛そうに寄せられる。弥生が両手に持っている金属棒は、二人の体内で二十三時間肛門を責め続けたものだ。それを再び肛門に挿入するために弥生は握っている。悲惨すぎた。自分の肛門栓を弥生に持たせておくこともやるせなくて恥ずかしい。Mはうなだれて地面を見た。

「前を向きなさい」
極月の声で向き直ると、二人の股間のリングが二メートルの鎖で繋ぎ止められてしまう。
「弥生はMが最下位を脱出するまで付き合うことになるわね。恨むならMを恨みなさい。いつものように、私はログハウスで十分間待つ。それまでに戻れば手錠は外す。後ろ手では食事もできないでしょう。今日こそ、時間内に罰を終えるのよ。さあ、スタート」

大声で言った極月がMの尻を叩いた。二つの尻が飛び跳ねながら松林に向かった。Mは後ろ手錠の鎖を大きく鳴らして懸命にジャンプする。四キロメートルを走りきった両足の筋肉が悲鳴を上げ、急に便意が襲ってきた。罰の最中に垂れ流す恥辱を思い出して暗澹とした気持ちになる。罰が済むまで肛門栓を抜かないように、極月に頼めばよかったとさえ思う。懸命に便意をこらえ両足に力を込める。しかし、両足を揃えて飛び上がるのは苦痛だった。足がもつれ、股間のリングに繋いだ鎖が不規則に揺れた。もう我慢できない。隣りでMにペースを合わせ、平然と飛ぶ弥生の余裕が憎らしくなる。

「毎朝、辛い罰に付き合わせてごめんね」
喘ぐ声で横に並んだ弥生に声を掛けた。脂汗の浮き出た青白い顔を見た弥生が、すぐMの状態を察した。
「ダメッ、我慢するのよ。お尻を汚してウサギ飛びを続ければ、本当に肛門が爛れてしまうわ。歩くこともできなくなるって言ってあるでしょう」
冷たく言って弥生が前に出た。股間のリングを曳かれる恐怖で、Mの便意がいくらか薄らぐ。何とか松林に沿って跳び続け、コーナーを下るところまで来た。もうじき罰が終わるが、谷川から吹き付けてくる冷たい風が下腹をなぶった。流れの音が冷たく耳に響く。もう限界だった。Mはウサギ飛びをやめ、地面にしゃがみ込んでしまった。
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アカマル

Author:アカマル
http://prima-m.com/
官能のプリマ全10章
上記サイトにて公開中。

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