2ntブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

5.友の肌合い(6)

「M、頭を床に着けてお尻を突き出すのよ」
言われたとおり後ろに突きだした尻の割れ目に、冷たい水が浴びせられた。水が三回掛けられた後、冷え切った尻を柔らかな手が丁寧に洗う。肛門の粘膜をとおして弥生の温かさが全身に伝わる。Mはリングに封鎖された陰門の奥が濡れそぼってくるのを感じた。どんなときでも官能は高まるのだ。忘れていた二つ目の事実をMは思い出した。

「いいわよM、一応きれいになったわ。でも水だけではダメ、外に出たら廊下に横になるのよ。股間を繋いだ鎖が短いけれど、何とかして肛門を舐めて上げるわ」
Mは耳を疑ってしまった。祐子ほどの少女が大胆なことばかり口にする。これまでの情報が整理し切れず、Mの頭が一層戸惑う。確固とした弥生の言動に追われるようにトイレを出て廊下に横になった。

「M、もう少しお尻を上げて。鎖が張り詰めて股間が痛むけど、我慢してね。もう少しで肛門に口が届くわ。お尻の穴に舌を入れるからびっくりしないでね」
Mの股間を目指して弥生が苦しい姿勢で屈み込み、顔を突き出して肛門を舐めようとする。二人の股間を繋いだ鎖はいっぱいに張り切り、リングをはめられた陰唇が無様に伸びきっている。Mの陰部を鋭い痛みが襲い、弥生の丸めた舌が肛門をなぶる。股間の痛苦と尻の快楽が同時に下半身を貫く。メラメラと燃え上がる官能の炎が下半身から脳へ這い上がっていく。
「ムッー」
思わず喘ぎ声が口を突き、Mは惑う。惑いの中から三つ目の確信が大きく立ち上がってきた。どんな状況でも官能の炎は身を焦がすのだ。歓喜と苦痛に歪む口元に妖艶な笑みが甦った。もう恐れるものなどありはしないと思った。

「終わったわ。これで完璧よ。乱暴に肛門栓を挿入されても、お尻が爛れる心配はないわ。できれば、私が排便した後も同じようにして欲しい」
Mの隣で横になった弥生が興奮した口調で言った。
「ありがとう。もちろんさせてもらうわ」
Mが上体を起こして弥生の口に唇を付けた。つぐんだ口を舌でこじ開け、肛門を舐めてくれた舌を愛おしんで舌を絡ませた。

「正直言って私はMが心配。何度も言うようだけど二か月間の反省は拷問より応えるはずよ。私は体力に自信があるし希望もある。でもMが絶望してしまいそうで怖い。ねえM、私は全力でMを守る。決して音を上げないでね」
再び身体を離した弥生が心配そうに言った。またMの意識が微妙に揺れる。私は少女に庇われ守られるほど軟弱に見えるのだろうか。こそばゆさが弥生に清められた肛門から立ち上ってくる。むずがゆさの中で、三度も思い出した官能の炎が怪しく尻を炙る気配を感じた。
「おもしろいわ」
Mは心の中で叫んだ。弥生と、とことん付き合ってもいいと思った。何よりも官能があり、人の温かさがある。そんな弥生が信じてしまった信仰の行く末をはっきりと見据えなければならないと覚悟を決めた。

「多分私は、弥生が思っているほど弱くはないみたいよ」
弥生を安心させるでもなく、自分に言い聞かすでもなく、小さな声でMがつぶやいた。隣で横になった弥生の切れ長な目に笑いが浮かんだ。上を向いたMの口元にも微笑が浮かぶ。後二か月がテロリストたちに残されることを、Mは初めて願った。
プロフィール

アカマル

Author:アカマル
http://prima-m.com/
官能のプリマ全10章
上記サイトにて公開中。

最新記事
カレンダー
07 | 2011/08 | 09
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
free area
人気ブログランキングへ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR